フランチャイズ開業の資金調達——日本政策金融公庫の創業融資と自己資金の目安

フランチャイズ開業の資金をどう集めるか。日本政策金融公庫の創業融資の使い方、必要な自己資金の割合、審査を通すための事業計画書のポイントを解説します。

フランチャイズ開業に必要な資金と調達手段

フランチャイズ開業では、加盟金・保証金・店舗の初期費用・当面の運転資金など、業種によっては数百万〜数千万円のまとまった資金が必要になります。全額を自己資金でまかなえるケースは少なく、多くの開業者が融資を組み合わせて資金を用意します。ここでは代表的な調達手段である日本政策金融公庫の創業融資を中心に、必要な自己資金の目安まで解説します。

日本政策金融公庫の創業融資とは

日本政策金融公庫(日本公庫)は、政府系の金融機関で、これから開業する人や創業間もない事業者への融資に力を入れています。民間銀行では実績のない創業者への融資は通りにくいのに対し、公庫の「新規開業資金」などの制度は無担保・無保証人でも利用できる枠があり、フランチャイズ開業の資金調達先として定番です。金利も比較的低く、返済期間も長めに設定できます。

必要な自己資金の目安

創業融資では、開業資金の全額を借りられるわけではなく、一定の自己資金を用意していることが重視されます。一般的な目安は開業に必要な総額の2〜3割程度の自己資金です。たとえば総額1,000万円の開業なら200万〜300万円を自己資金でそろえ、残りを融資でまかなうイメージです。自己資金がコツコツ貯めたものであるほど、計画性があると評価されやすくなります。

審査を通すための事業計画書のポイント

  • フランチャイズ本部の実績データを使い、売上・利益の見通しを具体的な数字で示す
  • ロイヤリティや仕入れなど毎月の固定費を漏れなく計上する
  • 自己資金の出どころを通帳などで説明できるようにしておく
  • 自身の職歴やその業種での経験をアピールする

フランチャイズは本部が過去の店舗データを持っているため、個人での独立開業に比べて根拠のある数字を出しやすく、審査で有利に働くことがあります。

制度融資・補助金も併用を検討する

公庫の融資以外にも、自治体と信用保証協会・民間金融機関が連携する「制度融資」を利用できる場合があります。また、業種や時期によっては小規模事業者持続化補助金などの補助金が使えることもあります。補助金は原則として後払い(精算払い)で、開業時の当座の資金には使えない点に注意し、まずは融資で資金繰りを固めるのが基本です。

まとめ

フランチャイズ開業の資金は、自己資金2〜3割を目安に用意し、不足分を日本政策金融公庫の創業融資でまかなうのが王道です。本部の実績データを活かした説得力のある事業計画書を用意し、制度融資や補助金も組み合わせながら、無理のない資金計画で開業に臨みましょう。

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